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無の操体

奈良操体の会のブログです。痛みなどの不快な症状は、実は体をちょこっと動かすだけで消すことができます。この一人操体法を身につけて、日常生活にとりいれると、「快」の極楽世界が待っています。

■諦めていたら出会えなかった奇跡!■

今日は娘の出産予定日。
2人目の孫が生まれる予定。
妻と2人で娘宅へ行き、
妻は孫のお守りをして自宅待機。

大きなお腹の娘を乗せて病院へ。

病院の手前の交差点で信号待ち。
出勤時間帯でもあり、渋滞気味。
行き交う車は慌ただしさを満載。
突然対向車線に二羽のスズメがじゃれ合う様にして飛んできて、
対向車のフロントガラスにバサッと衝突。
一羽はすぐに飛んで逃げていったが、
一羽は路面でピクピクと痙攣して横たわっている。

その時、信号が青信号に変わり、
両方の車線の車も動き出した。
その動き出す直前に
“助けるなら、今しかない”と思ったが、
今まさに動き出さんとするその場の空気に押され、
ドアを開けて助けに行くと言う行動ができなかった。

動きだして病院に着くまで、
“助けるチャンスが、あの一瞬しかなかったのに・・・”と、
心の中で後悔が渦を巻いていた。

一つの小さないのちを見殺しにしてしまったであろう事を、
とても悔やまれた。
その気がかりは、病院で娘を降ろして、
病院を出る時も、はっきりと渦巻いていた。

病院手前の交差点を、
右折すれば自宅の道である。
直進すれば先ほどの現場であり、娘宅がある。
ふと“まだ生きてくれているかもしれない”との想いがよぎった。
すぐに“この激しい交通量で、そんなはずは無い”と否定的な想いもよぎった。

それでも“ひょっとしたら・・・”と言う思いが勝って、
直進してみた。
さっきのスズメが対向車線の真ん中で、
チョコンと立って、キョロキョロと辺りを見回している。

事故が起こらないように気遣いしながらも、
パーキングランプをつけてその場で停車した。
1台の乗用車がスズメの横を通り過ぎた。
幸いにも轢かれずに済んだ。
続いて大きなトラックが迫っていた。
そのまま進んでくると、絶対に轢かれるであろう状況。
想わず両手を広げて、トラックに停止を促した。

とっさに駆け寄り、スズメを捕まえて車に戻った。
手にスズメの温もりを感じた!

すぐ近くのガソリンスタンドに車を入れて、
スズメの無事を確認した。
骨折も傷もなく、脳震盪だったようである。
しばらく様子をうかがっていたが、
次第に元気を回復し、プチュッと糞をした。
自然に返してやった方が良いと思った。

10メートルほど先に小さな鎮守の森が見えた。
そこで“気を付けて帰るんだよ”と放鳥した。
無事に飛ぶことができ、木々の中に姿を消した。

そこで、つくづくと想ったことがある。
生きている中で“今、そこで、その人にしかできないこと”がある。
“今、ココ、この自分”が、何を、どうするか、と言うことを、
常に自分に問われているということを再確認させていただいた。

しかし現実には、できなかったと言うこともある。
私は操体法を通じて〔“気がかり”は大事な“手がかり”〕ということを学んだ。
正直言って、車にひかれて潰れたスズメを見るのはとても嫌だった。
でも“ひょっとしたら生きてくれているかもしれない”と言う気がかりが、
一瞬のことではあるが、ハンドルを現場へ向かわせた。
そこで出くわしたのが『今回の奇跡』。

本当に気がかりなら、「諦めずに確認してみること」の大切さを学んだ。
何事によらず、このような意識(心がけ)を大切にして生きたいと想った。

諦めなかったら、こんな奇跡と出会えることもあるんですね!
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「健康診断」について

健康診断で、「健康の診断」が本当に出来るのだろうか?

失際にしている事は、
“病気”の診断ではありませんか?

ここでは、
“病気でない者”を“健康”と考えているようです。

WHOの健康の定義でも以下の様になっている。

 Health is a state of complete physical,
 mental and social well-being
  and not merely the absence of disease or infirmity.

 (健康とは、完全に、身体、精神、
 及び社会的によい(安寧な)状態であることを意味し、
 単に病気でないとか、虚弱でないということではない。)

この定義からすると、
肩凝りも何もなく、
心配事も何もなく、
誰とも仲良く良好な人間関係がある、
完全に良好な状態の人なんていますか?
・・・そんな人、一人もいないんじゃない?
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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

“リハビリ”に関する提言

手首や前腕を骨折した人が、
ギブスで固定して、
三角巾で首から吊っているのを見かけることがある。

骨折が治ってギブスを外した時、
固まってしまった関節を、
痛みをこらえて無理に動かされるのかと思うと、
とてもお気の毒に思える。

骨折をし、
ギブスで固定した状態で、
操体をして欲しいと来られる方が時々ある。

ほとんどの方が、
操体法で良くなったという体験者の紹介である。

【““リハビリ”に関する提言”の続きを読む】

Q:操体法って、何に効くの?

A:一言いえば、“動くことに反応するすべて”に効きます。
◇病気の種類には関係ありません。
◇痛いと重いといった、感覚の種類にも関係ありません。
◇どこに感じるかという、自覚する部位にも関係ありません。
◇どの程度感じるかという、自覚程度にも関係ありません。
◇どこを動かすかという、作動部位にも関係ありません。

 病気や苦痛が“治るか・治らないか”といったこととは別に、
動かすことによって反応するすべてに“効きます”。

 どうも“効く”というニュアンスとは
別の捉え方が必要なように思います。

【“Q:操体法って、何に効くの?”の続きを読む】

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人間の脳は“出力依存型”

 理科学研究所に松本元先生と言う方がおられた。
昔、ある学会で松本先生が講演された後、
個人的に少し話をさせていただいたことがある。

 講演の中で「人間の脳は“出力依存型”」と
言われた事についてお尋ねしたかったからである。

 お尋ねすると分かりやすい例を挙げてご説明くださった。

 ある登山家が海外の高峰に何度か挑戦され、
登頂直前に断念せざるをえない状況に何度かなられたそうである。

 このような大変厳しい状況において脳は、
手足はもちろんのこと、
神経系や、
運動器系や、
循環器系や、
分泌系等々が、
その過酷な状況に対応するために、
心身のすべてが総動員されて
必死に働いているということを前置きしたうえで、
次のようなことを教えてくださったことがある。
【“人間の脳は“出力依存型””の続きを読む】

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