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無の操体

奈良操体の会のブログです。痛みなどの不快な症状は、実は体をちょこっと動かすだけで消すことができます。この一人操体法を身につけて、日常生活にとりいれると、「快」の極楽世界が待っています。

“歩き方も操体”で・・・

■“歩き方も操体”で・・・■

 ある時、膝が痛いので操体の治療をしてほしいという方が来られました。
聞けば、大学時代に空手部の主将をしていて、ずいぶん無理をされていたそうです。

 この方が来られた当時(15~20年位前)は、患部(膝)を中心に運動分析をして、患部(膝)を中心とした操体の治療をして、それで“良し”と思っていた頃のことです。
 もちろん全身の操体はしていましたが、まだまだ意識の中心は“患部”にあり、“治療法”にありました。

 その頃の私の中での変化は、《してあげる操体》から、《させていただく操体》に変わった時期ではなかったかなと思います。

 まだまだ“治療”としての操体法だったんです。
その操体の治療をさせていただきながら、操体のやり方などについて、患者さんといろいろな話をしていました。

 何回目かに来られた時のことです。
「先生! 道路の右側を歩くと痛みますが、左側を歩くと痛くないのは、何故でしょうね?」と言われるんです。

 その時は、とっさに答えが思い浮かばず、「なぜでしょうねぇ」と受け流していました。

 ちょうどその頃、子どもが小さかったものですから、妻が子供を乳母車に乗せて帰ってきたことがありました。 「あぁ しんどかった!」と・・・

 妻にその患者さんの事を話したら、1も2も無く「それゃ、舗装が悪いからや!」と返されたんです。
 そして一言。「この乳母車を押して、ここを歩いてみ!」と言って、乳母車を渡されました。

 最初は、何を言わんとしているのかさえ分かりませんでした。
でもね、ほんの数メートルも押さないうちに、すぐに理解できました。
 だってね、私は真っすぐに押しているつもりなんですが、乳母車の先が左へ左へと向いて下がってくるんです。

 乳母車の先を、車道の方に向けながら押さないと、側溝の方にどんどんずり落ちてくるんです。
 しかも、手に結構強い力を入れて、足もふんばりながらでないと、側溝にずり落ちてくるんです。

 道路ってね、歪んでいるんですよ。
車道は平たんなんですけど・・・
でもね、歩道は側溝に向けて結構傾いているんです。

 つまり、道路の右側を歩くとね、足の裏も右側に傾斜して、“膝の外側に伸びる力がかかる”って言うことが分かったんです。
 それも“実感”を持ってね。

 歩く場所の問題と自分の膝の関係も、“快(適)”、“不快(不適)”として感知されていたんですね。
 歩き方にも、操体が役立つんです!

 そう言えば、橋本敬三先生は「生き方の自然法則ってものが歴然とある!」と言っておられましたね、

 と言うことは、「自然法則に適った生き方」が、私達人間が追及すべき課題なんでしょうね。

 その“自然法則”は、「からだの外の自然」だけでなく、「からだの中の自然」にも歴然と在るんですから・・・

 からだって、本当にすごい!

 歩き方だけではなく、歩くところも、履物も、手の振り方も、“全てが操体”なんだ!

 “操体三昧”
 操体 バンザイ!

北村翰男
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テーマ:自分にできる事から - ジャンル:心と身体

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