介護していると、
周囲の方々がいろいろと言って下さったりする。
患者さんとしてお越しの方の中にも、
ご自分の事に関してだったり、
ご家族のことに関して、
いろいろとしてくださったり、
言ってくださる方もおられる。
先日、
義理のお母さんの世話を一生懸命している患者さんが、
涙を浮かべて言われた事がある。
「家族みんなが力を合わせて、
試行錯誤しながらですが、
一生懸命に看病していた。
そこへ日頃余り顔を出さなかった子姑が、
“そのやり方は間違ってる!”と、
文句を言われた・・・・・」と。
今まで長年お世話してきたことを、
全否定された様で悔しくて悔しくてと泣かれた。
丁度その日の診察室の日めくりに、
“いかに自分が正しくとも、
人を傷つけてはいけない”とあった。
一緒にその日めくりを見ながら、
「その子姑さんは、
ものの言い方を知らないね!」と話し合った。
もしも、
その人の言う事が正しいとしても、
「日頃は何も出来ずにゴメンね!
こんな時には、○○に気をつけながら、
△△のようにした方が良いそうですよ!」と言えば、
それなら、その様にしてみようかなぁと、
いう紀になる物ですよね。
人の考えは、
ぶつけ合うとケンカになりやすいもの。
どんなに一生懸命していても、
「より良い物事があるのなら、
取り入れてみよう」という心構えさえあれば、
どっちの立場であっても、
言い方も違ってくるだろうし、
聴き方も違ってることでしょうね。
どんなに良いと思うことであっても、
押し付けたり、
なじったりしてはいけないなぁと痛感した。
決して“争いの臨む”ために集まったのではない。
疳病の為に集まったのなら、
そのためにどうする事が良いのか、
聴く耳を持って話し合いの臨むべきだと思った。
ついつい変な感情が表に出てくると、
お互いに変な感情が増幅されてしまうことが多い。
自らの心にも、
再確認させていただいた一件であった。
【参考】日めくり
五井昌久先生のことば
『白光日めくり』白光真宏会出版本部発売
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