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無の操体

奈良操体の会のブログです。痛みなどの不快な症状は、実は体をちょこっと動かすだけで消すことができます。この一人操体法を身につけて、日常生活にとりいれると、「快」の極楽世界が待っています。

介護操体⑩ (“声かけ”の大切さ)

ベッドに寝ておられる方がいる。
その人にとって、その人なりの一日がある。
その時々のやりたいことがあり、
その時々のやっていただきたいこともある。

何をするにつけても、
お互いに声をかけることが大切だと思う。

お互いが“意思表示”をすること。
そして“意志”が通じ合って上で、
一緒に行動すること。


 ※意思とは〔想い・考え〕
 ※意志とは〔成し遂げようとする心〕

この“意思表示”があって、
受けての“心づもり”ができ、
ともに快く行動ができるようになる。

言われてみれば当たり前のことなんだけれど、
介助させていただくものにとっても、
大切な“心づもり”だと想います。

■例■トイレの介助

◆○○さん!
◇(笑顔で)どうしたの?
◆オシッコ・・・
◇あぁ、よかった、よかった!
そしたら、オシッコをしようね!
◆ありがとう!
◇からだを起こすよ!
◆はい。
◇いいですか!
 ヨイショ!
◆(ベッドに腰掛けて)・・・
◇立ち上がりますよ!
 足元は大丈夫?
◆はい!
◇ (脇の下から、背中に手を回して)
 僕のからだの、
 一番持ちやすいところに持って・・・!
 手をかけるだけでもいいからね!
◆(お互いに手をかけ合って) はい!
◇・・・じゃ、立ち上がりますよ!
◆はい!
◇ヨイショ!
 (お互いに足元に踏ん張る力を入れて、
膝と膝を合わせて、
臍と臍を合わせるようなつもりで、
 ゆっくりと引き上げるようにすると、
無理なく立ち上がれる)
◆・・・・・
◇(お互いに気を合わせて立ち上がり、
 ベッドサイドのポータブルトイレへ移動)
 足元に気をつけながら、
 左足を少~し左へ、
 右足を少~し左へ、
 左足を少~し左へ、
 右足を少~し左へ、
 少し回転して・・・
◆(ポータブルトイレの前まで移動し)
◇(下着を下げる準備態勢として)
 お母さん!
 一旦“キオツケッ”してくれる!
◆(肩を持ってもらって、腰を伸ばしてもらい)
◇下着を下げるよ!
◆はい!
◇(片手で背中を持って立位を保持し、
 もう一方の手で下着を下げる)
 下着を下げたから座るよっ!
◆はい!
◇(ゆっくりと便座の中心に
お尻が収まるように座るようにする)
 もう、いいですよ!
◆・・・・・(排尿又は排便)
 ありがとう!
 終わりました!
◇(紙又は濡れティッシュを手渡して)
 自分で拭いてくれる?
◆はい・・・・・。
 (排便後には、時に濡れティッシュや
お湯で拭き取ったりする事も有る。
そんな時には、家族の手を借りると助かる)
◇良かったねぇ!
 スッキリしたでしよう!
 本当に、良かった! 良かった!
 (濡れティッシュを手渡して)
 手もきれいに拭いておこうね!
◆・・・ありがとう!
◇じゃ、一旦立とうね!
 (ベッドから立つときと同じようにして)
 いいですか?
立ちますよ!
◆はい!
◇(下着を上げて、履き心地を確認する)
 下着の履き心地は好いですか?
◆はい!
◇じゃ、ベッドに戻りましょうね!
◆はい!
◇(行きと同じようにして)
 じゃ、ベッドに座って下さい!
◆はい!
◇(立つ時と同じ“身構え”で声かけをして、
床ずれ防止用のクッションが、
チャンと患部のお尻と肩に当たるように置き直す)
 しばらく座っていますか?
それとも横になりますか?
◆横になります!
◇(抱き合うように身を寄せながら、
 ゆっくりゆっくりと、一番治まりの良い様に
寝れるようにする)
※しばらく座ったままでいたいという時には、
 腰掛けたままで“その場足踏み”をする。
※“その場足踏み”は、次回紹介します。
◆ありがとう!
◇(枕、クッション、コールボタン等が
定位置に治まった事を確認して)
これで寝心地は良いですか?
◆好いです! ありがとう!
◇毛布をかけますよ!
 これで好いですか?
◆はい!
◇掛け布団もかけますよ!
 これで好いですか?
◆はい、ありがとう!
◇コールボタンは、
ここに置いてあるから、
用事があったら何時でもしてね!
◆ありがとう!

このようにして日々関わらせていただいていると、
本当にいろいろなことを学ぶことができる。

やっぱり“コミュニケーション”に行き着く。
言葉を介した“こころ”と“こころ”のコミュニケーション。
触れ方を通じた“からだ”と“からだ”のコミュニケーション。

探求すれば探求するほど、
“こころ”と“からだ”は一つだと確信する。

“こころ”と“からだ”が、
知識や諸々の情報を介して、
一つのものだと思い込もうとするのと、
実感を持って一体だと“気づく”のでは、
天と地の開きが生ずる。

“人の考え”があって、
生ずる生命現象では決してない。


その“人の考え”の中心に、
“人のいのちの在り方”が実感をもってあるかどうかということが、
これから問われてくることである。

この“気づき”は、
ある意味で“小さな悟り”なのかもしれない。

しかもその“小さな気づき”を元に、
個々の“人の在り方”が再構築されていかねば、
現状の社会の再編はうわべだけになってしまう。

母一人の介護からであっても、
人間としての在り方が見えてくる“操体の原理・原則”は、
とてつもなく大きな原動力となると痛感している。

“操体の原理・原則”が、
もっともっとより多くの方達に伝わらん事を、
節に願っている。

みんなで、一つ一つ変えて行きましょう! 合掌
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テーマ:小さな幸せ - ジャンル:心と身体

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