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無の操体

奈良操体の会のブログです。痛みなどの不快な症状は、実は体をちょこっと動かすだけで消すことができます。この一人操体法を身につけて、日常生活にとりいれると、「快」の極楽世界が待っています。

“そんなの関係ない!”と思っていたが・・・

昨日来られた患者さんが、とっても大事な気づきをさせてくださった。

 高齢の方(76歳・女性)で、
大変強い座骨神経痛があり、
歩くのも杖をついてやっとこさ歩く程度で、
腰掛けているだけでも左の座骨が疼き、
夜中にも痛くて何度も目覚めるとのこと。

 昨日は3回目の来診。
・左鎖骨付近の痛みは半減した。
・左ひざから下へ向けて突っ張るような痛みも半減した。
・全体に痛みは半減した。

 私をA、患者さんをB、として会話形式の方が、言わんとすることが伝わると思うのでそのようにさせていただく。

■少し痛いが、我慢をして動かしていた
A:今日はどういう姿勢で動いてみますか?
B:・・・・・?
A:1番楽だと感じる姿勢は?
B:寝転んでいるときです。
A:じゃ、そのような格好してみてください!
B(・・・・・右を下にして横に寝られる)
A:その格好で、痛かったり、
突っ張ったりしているところはありませんか?
B:左のお尻が突っ張っています。
A:じゃ、そのまま動かれますか?
B:はい。
A:左のお尻が突っ張っているようですが、
 からだが一番楽に動かせる体勢ですか?
B:・・・・・?
A:この長い抱き枕を、股に挟んでごらんなりませんか?
B:・・・あぁ、楽です!
A:じゃ、その方がからだには良いのではありませんか?
B:あぁ、そうですね!
A:まず最初にすることは、
 少しでも楽に動けるような体勢をとることですよ。
 昨日は、痛いのを我慢して操体をしていたんじゃないですか?
B:はい、していました。
A:痛みを我慢して動かしていたら、
 それは操体ではありませんよ!
B:痛くない方へ動かせばよいと思っていたものですから、
 痛みのましなほうの足を、
 少し痛みを我慢しながら動かしていました。
A:どういう姿勢が楽かということも、
 ご自分のからだに尋ねて決めてくださいね!
B:気をつけます。

■どこから動かすか?
A:それでは、これから操体をしていただこうと思いますが、
 今日はどこから動かしてごらんになりますか?
B:左坐骨付近から左足が痛みますから、
 左足を動かしてみます。
A:いいですよ。
 どうぞ動かしてみてください。
B:曲げても痛いですし、
 伸ばしても痛みを感じますが・・・?
A:痛い方の足を動かしてみて、
 痛みの減る方があれば、
そっちの方へ動かしてごらんになってみたら・・・?
B:どっちも大分痛いです。
A:一番楽の姿勢は見つかったけれど、
一番痛いところが、
一番楽に動かせるところを見つけましょう!
B:・・・どうしたらいいのでしょうか?
A:手とか、肩とか、首とかを動かしてみてはいかがですか?
B・・・(手を動かしておられたが、分かりにくそうな様子)
A:左手を伸ばして、
前の物を取ろうとしてみたらどうですか?
B(左手を前に伸ばしていて)
・・・腰の左が少し痛いです。
A:感じ始めたところで、
 腰の左を少し意識してみてください!
B:はい。
A:その後の手を伸ばすと、どうなりますか?
B:少し痛みが増します。
A:そこから、伸ばしている手を戻すと、どうなりますか?
B:痛みが減ります。
A:もう少し動いてみると、どうなりますか?
B:痛くありません。
A:痛くないところがあるのですね?
B:はい、こうしていると痛くありません。
A:じゃ、少しお尋ねしますが、
今、左手を伸ばしたり、縮めたりする事によって、
 からだは何を教えてくれましたか?
B:・・・・・?
A:伸ばすと痛いということは、
 からだに好いことでしょうか?
 好くないことでしょうか?
B:好くないことだと思います。
A:好くないと、誰か教えてくれましたか?
B:・・・・・?
A:私が教えたわけではありませんね?
B:はい!・・・からだですか?
A:もっと、自信を持っていってくださいよ!
B:・・・からだです!
A:ご自分のからだですよね?
B:はい!

■手の動きと、足の痛みが関係していた!
A:それじゃ、
 もう少し突っ込んでお尋ねしますね!
B:はい。
A:今、からだを動かしたのは誰ですか?
B:私です!
A:どこを動かされたのですか?
B:左手です。
A:どっちへ動かしましたか?
B:前の方へ伸ばしました。
A:伸ばした、どうなりましたか?
B:腰の左に少し痛みを感じました。
A:何方が感じられましたか?
B:私です。
A:左手を前に伸ばすことと、
 腰の左に感じる痛みは関係していますか?
B:・・・あぁ、関係していますね!
A:今の、あなたのからだの状態に
適った動きということでしょうか?
B:そうじゃないと思います。
A:適っていないということが分かったら、
 適うようにするには、
 どうすればよいのでしょう?
B:・・・戻せば良いのですか?
A:それでは、どのように動かせばよいのか、
 あなたご自身のからだに尋ねてみましょうか?
B:はい。
A:左手を前の方に伸ばすと・・・・・?
B:腰の左に、少し痛みを感じました。
A:伸ばしている力を少しずつ抜くと・・・?
B:楽になります!
A:力を抜くと、痛みは・・・?
B:減ります!
A:力を抜くと、
痛み抜けるということは、
好い方へ変化しているのでしょうか?
それとも、好くない方へ変化しているのでしょうか?
B:好い方だと思います。
A:手を、前に伸ばすと、
腰の左が痛くなり、
前の方から戻すと痛くなくなるということは、
どのように捉えたらいいのでしょうか?
B:左手と、腰は関係しているということでしょうか?
A:そう思われませんか?
B:・・・そうですねぇ!
A:しかも、好い方へも、
 好くない方へも、
 両方ともに関係していることにお気づきいただけましたか?
B:はい、よくわかります!
A:お分かりいただけて良かった!

■“痛い所”が悪いと思っていた!
B:今まで、腰の痛みと手の動きが関係しているなんて、
 ただの1度も考えたことがありませんでした。
A:みんなそうなんですよ!
B:腰や、左足の痛みは、
“座骨神経痛”になったから痛いと考えていました。
A:今はまだ右手を動かしてはいませんが、
 右手の動きとも関係があるかもしれませんね!
B:・・・はい。
A:首の動きとも関係があるかもしれませんよ。
B:・・・アァ、そのようにして動いてみるのですか?
A:要は、からだのいろいろなところを、
 いろいろな方向へ、
 いろいろな動かし方をしてみると良いです。
B:自分で好きなように動かしてみても良いのですか?
A:もちろんです!
 ◇座骨神経痛が原因ではありません。結果なんです。
 ◇動かしづらいほどの痛みがあるときには、まずは1番痛みが少ない体位になることです。
 ◇その1番痛いところにはこだわらず、からだのどこを動かしてもよろしいから、わずかであっても痛みの減る動きを見つけることに努めましょう!
  ※その動きが“身もだえ”なんですよ!
 ◇ご自分のからだの中に、“動きに反応する問題”があるということに気づきましょう!
 ◇気づいたら、ゆっくりとからだを実際に動かしてみて、
  痛みなどの減る方を、
“見分ける”ことです。
B:ある程度の痛みを感じなければ、
 それは問題ではないと思っていました。
A:ほとんどの人がそのように思っておられるのではないですか?
B:我慢できる程度なら、
 “大した問題では無い”と考えてしまいますから・・・
A:“大変”ではないけれど、“少し変”なわけでしょう!
 “少し変”が溜まりに溜まったら“大変”なんだから、
 気づいたときに戻しておけば良いんじゃないですか?
B:大きくなってしまうから、
治りにくいということですね?
A:日常生活の中に
 気づくチャンスはたくさん転がっているわけです。
B:ただ、“動くことが効く”なんて、
 思ってもみませんでした。
A:じゃ、逆を考えてごらん!
 無理な動きをすると、
 腰が痛くなったりしませんか?
B:悪くなる原因も、
良くなる要因も、
自分自身の動き方と関係があるということですね?

■痛くなければ“関係ない”と思っていた!
A:ところで、
 左手を前に伸ばしたら、
 腰の左側が少し痛かった?
B:はい、そうです。
A:そこから戻すと痛みが減ることも確認できましたね?
B:はい。
A:それでは、
ゆっくり、ゆっくり、本当にゆっくりと、
痛く感じた時の力を抜きながら、
1番痛みが減るところを、
微妙に動かしながら見つけてください。
B:・・・・・この辺りだと思います。
A:その1番痛くないところにからだを留めて、
 まずはその状態を保ってください。
B:・・・・・はい。
A:腰の左の痛みは消えていますか?
B:消えてはいませんが、随分と楽です!
A:100点満点でなくてもよいのですよ。
 まずは1番減るところまで行ってみるということ!
B:・・・はい。
A:力を抜いてしまって、
 ダラ~ンとしているのではありませんよ!
B:・・・はい。
A:その時に腰の左に入っている力が、
 下になってベッドに当たっているお尻にも伝わり、
 〔存在感・抵抗感・緊張感・不快感・苦痛〕等の
違和感が現れたら、
からだのいろいろなところを微妙に動かしてみて、
それが減る様に動きを微調整してみるのです。
B:(ゆっくりと、もぞもぞとからだを動かしながら)
これで良いと思います。
A:その時の力が、
 背中の左にも伝わって、
 その間(左右の腰~背中の左)に、
違和感が何もない状態になっていますか?
B:(少し、からだを動かして)・・・はい。
A:その力が、
 背中の右にも伝わって、
 その間(左右の腰と背中の左~右)に、
違和感が何もない状態になっていますか?
B:(少し、からだを動かして)・・・はい。
A:その力が、
 背中から首にも伝わって、
 その間(左右の腰と左右の背中~首)に、
違和感が何もない状態になっていますか?
B:(少し、からだを動かして)・・・はい。
A:その力が、
 右手にも左手にも快く伝わる様に動きを微調整し、
 そして右肩にも方左肩にも、
 右の背中にも左の背中にも、
 左右の腰やお尻にも、
 左右の足のつま先まで快く伝わるように動きを微調整しましょう。
B: (少し、からだ全体を動かして)・・・はい。
A:痛かった方の左足を少し動かしてみてください。
B: (少し、からだを動かして)
・・・まだ痛みが残っていますが、
先程と比べると半分ぐらいにはなっています。
A:何か特別の薬や治療したがというと・・・?
B:特別なことを何もしていません!
A:じゃ、何をしましたか?
B:痛みの減る方へ、
痛みが減る様に動かしました。
A:そしてどうしました?
B:全身に気持ち良さが伝わるように、
 微妙に動きを微調整しました。
A:どのように動けば良いかは、
 これでお分かりいただけましたか?
B:・・・・・?
A:もう1度確認しておきましょう。
B:・・・はい。
A:1番最初に、
 右肩を下にして横向きにでました。
B:いつもそのように寝ていますから・・・
A:またの間に抱き枕を抱いて寝ると、
 より楽に寝ることができましたね?
B:はい。
A:そして左手を、
 前の方に伸ばしてみたり、
 そこから引き戻してみたりしました。
B:前の方に伸ばすと痛かったです。
A:どこが?
B:左尻周辺です。
A:自分自身の左手を前に伸ばす力が、
 自分の左尻周辺に痛くなるような作業をした、
 いう事がわかりましたね?
B:はい、わかりました。
A:伸ばしていう左手を、
ゆっくりと肘を曲げながら引き戻してくると、
 だんだんと痛みが出てきましたね?
B:はい、減りました。
A:もう少し戻したところでは、
 痛みが消えるところがありましたね?
B:はい、ありました。
A:そこで、一つ質問があります。
B:何でしょうか?
A:1番最初に左手を動かしてみた時に、
 確かに痛みが消えるところがありましたが、
 それが何を意味していたと思われますか?
B:それは“関係ない” と思っていました。
A:何と関係がないと思われましたのですか?
B:もちろん“腰や、足の痛み”とです。
A:本当に関係がないのでしょうか?
B:そう思いますが・・・?
A:実は、その痛みも何もないという状態が、
 貴女にとって1番大切な状態であり、
1番理想とする状態などではないですか?
B:・・・そうです。
A:操体法では、
実際にからだを動かしてみながら、
 その痛みも何もない理想とする状態へ向けて、
 自分自身のからだを動かして持っていこうとしているのです。
B:あぁ、そうなんですか!
A:ほとんどの人うちは、
お薬や治療などによって、
 からだの外から専門家が見てもらって、
 からだの外から専門家に治してもらおうとしています。
B:私も、操体法で治してもらおうと思ってきました。
A:でも、このようにしてみて、違うことが見えてきたでしょう!
B:はい、見えてきたような気がします。
A:自分が実際にからだを動かしてみて、
 動かすことによって変化する自分の感覚の変化にあわせて、
 違和感の減る方へ、減る方へ、自分が動きながら方向を選んで、
 減る様に、減る様に、自分が動きを加減して、
 違和感が1番減る様に全身を微妙に動かして微調整し、
 からだとこころが1番落ち着くところまで動いて、
 まずはそこまでたどりつくこと・・・
B:痛くないから、
 “関係ない”なんて事は無いんですね!
A:だって、今あなたが1番望むことであって、
 なんとかしてそうなりたいと思っていることじゃないんですか?
B:その成るために、
 “自分の動き方”と密接な関係にあることに
 気づきなさいということですね?
A:気づくと共に、
“動き方のコツ”とか、
からだ全身への“伝え方のコツ”といったことを、
ここだけでなく、
日常生活においても何度も練習していただく必要があります。 
B:それが難しそうですね?
A:自分が“難しいという壁”を作らがない方が良いと思いますよ!
B:そうですね。家でもやってみます!
A:あまりにも当たり前のこと過ぎて、
 とっても奥が深いものですから、
 無理せずに、
一つ一つ、楽しみながらやりましょうね!
B:はい・・・・・

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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

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