いろいろと難しいことを書きましたが、
実は、もっと手っ取り早く、
体のゆがみをとる方法があります。
それは、
頭に1kgくらいの砂袋をのせて
バランスをとりながら
ゆっくりと歩いてみる
というものです。
北村先生は、木津川の砂を
100円ショップで売っている袋につめて
常備されています。
そして講習会や治療室で
操体の治療前に、試しておられます。
これだけでだいぶ
体のゆがみ、痛み、違和感がとれます。
砂袋を頭に載せるだけで、
意識が体の内側に向き、
安定したバランスの良い姿勢はどんなものか、
痛みがなく、変な力みなしに
砂袋を支えるようにするには
どうしたらいいか、
無意識に調節するようになります。
日常生活で自分の感覚を
繊細にとらえることって
なかなかないもんです。
「この、意識を体の内側に向ける
ということが一番大事なんだ」
そうです。
北村先生は長年の操体治療を通じて、
背骨を牽引するより、
背骨を圧迫したほうが、
心地よさを感じる人が多いことに
気づかれました。
整形外科などでよく牽引治療をされていますが、
もっと効果的なのは、
圧迫治療だそうです。
しかも、これだと頭に何か載せるだけなので
特殊な器具は必要ありません。
インドやアフリカでは、
水がめなどの大きな荷物を頭に載せて
きれいな姿勢で歩いている
姿がよく見られます。
日本では大原女が有名ですね。
面白いところでは、
和歌山県岩出市でダンスを教えておられる
塚原さんという方が
ペットボトルに水を入れて、
頭に載せて、ダンスをされています。
姿勢矯正や、肩こりや痛みの予防に
とってもいいそうです。
以下に記事とかっこいい写真がのっています。
ニュース和歌山の記事はこちら
体験アナのブログ記事はこちら
砂袋でもペットボトルでも、何かを
頭に載せて動くだけの簡単なことなので
興味をもたれた方はぜひ一度
うそかホントかやってみてください。
野次馬根性のある人は得をしますよ。
(@橋本敬三先生)
なお、このことに関して、以前
北村先生から面白い本を紹介してもらった
ことがあります。
それは、吉田先生の「構造医学」という本です。
ちょっと専門的かもしれませんが、
仙骨が両側の腸骨とカミ合わさって
安定した姿勢をとっているんだ、
ということとかが
物理学者の視点から述べられています。
人の体の構造って
本当にうまくできているんですね。
興味のある方は一度読んでみてください。
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