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無の操体

奈良操体の会のブログです。痛みなどの不快な症状は、実は体をちょこっと動かすだけで消すことができます。この一人操体法を身につけて、日常生活にとりいれると、「快」の極楽世界が待っています。

「痛くて、操体なんて出来ません!」という人 電話での操体治療

今日ね、患者さんから電話があったんです。

ぎっくり腰になって動けなくなったんです。
だから明後日の予約をキャンセルにしておいて下さい、と。

そこでお尋ねしました。
「操体をなさいましたか?」

すると
「寝るのも痛くて、
操体どころではありませんので・・・」と。

2~3回お越しくださり、
操体の基本はおつかみ頂いたと
思っていた方だけに、
少々残念な気分。


どのあたりが痛いのですか?
「じっとしていても、腰の中央が痛いです」

ではどうしたら楽なんですかと尋ねると
「横向きに寝てるのが楽です」とのこと。


そこで早速、横向きに寝て頂いて、
電話で操体の手ほどきをすることとした。


まず姿勢や状況を確認することとした。

どちらを下にして寝ておられますか?
「左が下です」

受話器はどちらの手でお持ちですか?
「右手です」

下にお布団はありますか?
「あります」

これで始めるに当たっての状況は、
ある程度つかめた。

右手で、左膝と、右膝を抱き寄せてみてください
「アレッ! 左膝を抱いたら
ものすごく痛いですけれど、
右膝は抱いても痛くありません」

あなたはどうしたらよいと思いますか?
「右膝ならだけますが・・・」

じゃ、右膝を抱いてみたらどうですか?
「少し強めに抱くと、腰が痛いです」

右膝を抱く方が、左膝を抱くより楽なだけで、
右膝を抱くのも余り良くないという事なんじゃないですか?
「そうですね」

では貴方の腰痛を解決するのに、
右膝の動きから入るとすると、
どう動けば良いのでしょうね?
「痛いところから、痛くない方へ、
少しずつ戻そうと思います」

あなたがそう思うのなら、
それが合っているかどうかを、
新た自身が動いてみて確かめることです。
「じゃ、やってみます・・・・・・・・・」

減って、減って、一番減るところまで動いてごらん
「・・・この辺りだと思います」

あなたの思いも、
私の思いも、
人の想いというものは案外あてにならないからね、
“この辺り”だという想いも、
あなた自身が動いてみて、
からだに採点してもらってください。
「これで良いと思います」

じぁ、これで良いと思うところに、
大事な大事な物をソーーッと
降ろすようなつもりで、
下ろしてみたらどうですか?
「・・・・・」

もう一度同じように、
左膝と、右膝を、
胸の方に抱きよせてみたら・・・
「アレーッ! どっちも痛くない!」

あんなに痛かったのに、
1回動かしただけで
消えてしまったじゃないですか・・・
「痛いから動かせないと思ってました」

痛いからこそ、
痛くない方見つけて、
痛くないように動かさないと・・・
「痛くて動かすのが怖かったのです」

あなたのからだが
折角警告信号を発してくれてるのに、
その信号を無視しているあなたに対し、
この人は何で快方へ動いてくれないのだろう
と思っていたのではないだろうかねぇ
「あまりに痛かったものなので・・・」

そろそろ立膝はできないかねぇ
「やってみます。
・・・できました!」

・・・あぁ、やればできるんじゃない!
「どうすれば良いのですか?」

僕に聞いても、
僕には分からないよ!
自分で動けそうな動きを見つけて、
ゆっくり動いてみたら?
「右膝を外へ倒してみます。
・・・股関節と腰が痛いです」

それはよかった!
そうしたらダメだよっていうことだから
「はい、ゆっくり戻してみます」

減る方へ、減る方へ、
その時の一番減るところを見つけて・・・
「この辺りだと思います」

右肘にもほどよく力が入ってる?
「はい」

左肘にもほどよく力が入ってる?
「はい」

首にも、腰にも、ほどよく力が入ってる?
「はい」

もちろん左の踵にも、
ほどよく力が入ってる?
「はい」

一番違和感がなくて、
一番安定感があるところを、
動いて見つけたら・・・
「そこへ落ち着く様に、
脱力します・・・・・」

一番快いところに治まったかい?
「もう一度動かしてみます。
最初よりだいぶマシですが
まだ少し残っています」

じゃあ、どうする?
「もう一度とします」

今度はどうなった?
「無くなりました!」

無くなったらもう良いですよ
欲張って多くやりすぎたら、
食べ過ぎと同じことになるんですよ!
じゃあ、今度はどうしますか?
「反対の左膝をやってみます」

自分でやってみることですね
「自分でやろうと思ったのですが、
痛くてできないと思い込んでしまったのですね」

続いてどうしますか?
「右ひざを抱えてみます・・・イタタタッ」
「・・・左ひざを抱えても・・・イタタッ」

どつちを抱いても痛いなら・・・
「左足を踏みつけてみます・・・少し痛い位です」
「右足を踏みつけてみます・・・少し痛い位です」

両方一緒に抱き寄せてみたら・・・
「少しこたえますが、あまり痛くないです」

どうせ入るなら、
痛い入り口から入るのと、
あまり痛くない入り口から入るのと、
あなたの入りたい方から入ったらどうですか?
「両足の裏を踏みつけてみます
・・・一番痛かった腰の中心部が
随分楽に感じます」

もう予約の患者さんが起こしになっているので、
今日はここまでにしましょう。
明後日の予約日までに
操体三昧だとスッカリ良くなっているかもしれませんね。




随分ご無沙汰していましたので、
患者さんとのやり取りを再現してみました。

参考にしていただけると嬉しいです。 合掌

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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

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